KAMAGAWA LIVING の u-go |
Vol.1 | DATA : 2018.01.23 |
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シェアハウス2階のバー居酒屋「u-go」
釜川エリアのシェアハウス「KAMAGAWA LIVING」内の物件で、バー居酒屋「u-go(ユーゴ)」を営む、安生さんの入居事例です。
まえがき
おはようございます、MET不動産部のオノガワです。
幼いころから建物ファンで、建物を見ることが好きなのですが、
いつか”建もの探訪”の渡辺篤史さんになりたいとい思っていたところ、MET不動産部に入部。そして、この記事を書いています。
今回は、宇都宮市内中心部の釜川エリア。
元はビジネスホテルだった大きな建物を改修して、シェアハウスとなった「KAMAGAWA LIVING(カマガワリビング)」の店舗部分です。
そこに、バー居酒屋として入居された安生さんのお話しです。
オーナーの安生さんと僕は、年齢が同じで、たまたま地元も近く、中学校がお隣同士だったということが、今回の取材後の雑談でわかりました。当時、それぞれの学校で野球部だった2人は、練習試合で対戦をしていたこともわかりました。
そんなこととは知らずに、時を経て取材という形で再会した2人が、よそよそしい会話をしてきました。
そんな会話をまとめた記事です。どうぞご覧ください。



栃木県宇都宮市中央5-1-8
カマガワリビング 2F u-go(ユーゴ)
オーナー 安生 大樹 (あんじょう たいき)さん
•宇都宮で飲食をやる。
選んだ物件は、まちなかのシェアハウス
宇都宮市中心部、釜川エリアのシェアハウス「KAMAGAWA LIVING」が完成したのが2013年8月。
元ビジネスホテル+カプセルホテルだったこともあって、6階建ての大きな建物です。

その6階建ての建物の2階には、かつてのカプセルホテルのお客さんが、朝食をとるためのラウンジスペースがありました。

(以前の喫茶スペース退去後の様子)
このスペースが、飲食店向けの物件「KAMAGAWA DINING」として貸し出されたのですが、そこに興味を持ったのが安生さんです。
物件を知ったきっかけは、シェアハウスの記事
宇都宮での物件探しのために、ネットで情報収集をしていた安生さん、
「カマガワリビングという元ホテルの建物がシェアハウスに生まれ変わるらしい」のような記事をどこかのサイトで発見。
記憶はそんな感じらしいです。
そうこうして、物件の存在を知った安生さん。
MET不動前部に問い合わせてきてくれました。
宇都宮で飲食をやる。
さて、そんな安生さんですが、今のお店に至るまでの安生さんの人生というか経緯を少しご紹介。
時をさかのぼること、安生さんの大学時代。
4年間を地元の栃木県で過ごしますが、そのときずっと居酒屋でアルバイトをしていたんだそうです。
そのときの経験で、「飲食がきらいじゃないな」と思ったんだそうです。(好きとはいわないタイプ。)
そして、飲食の道に進みます。

(料理の仕込み中の安生さん。「嫌いじゃないな飲食。」というお顔をされてます。)
そして、大学卒業後、飲食の修行を理由に東京に引っ越し。
朝から夜まで、常に3軒くらいのカフェをかけもちして働き、経験を積んでいったそうです。

こうして、東京で飲食の仕事をしながら、20代を過ごしていきましたが、
「30歳までに地元の宇都宮でお店をはじめる」と、明確に決めていたそうです。
そのために、28歳のころに宇都宮に戻り、物件探しをはじめることに。
目標達成までに2年間を用意していたりする、計画的な一面をお持ち。

決め手は「おもしろそう」。
かくして、今のu-goの物件に出会うわけですが、ここはビルの2階。
いわゆる”路面店”ではないわけです。
最初は、”飲食店で2階”って、目立たなくない?分かりにくくない?入りづらくない?
そう思ったりもしたそうです。

でも、メリットの方が多いと判断し、入居を決めます。
- →大家さんが良い人
→1人でも切り盛りできる広さなら、失敗してもお店をたためばいいだけ(スタッフがいるとそうはいかない)
- →2Fでも窓多いし、外から見えて飲食店だとわかってもらえるだろう
こんな感じでメリットと考えたそうですが、「まずシェアハウスっていうのが、とりあえずおもしろそうと思ったんですね。」と、話す安生さん。
(写真中央の奥の左側がu-goの入り口。写真右側がシェアハウスの入り口。)
MET不動産部としても、安生さんの入居は、これから完成していくシェアハウスの住人にとっても気軽に寄れるお店として、ピッタリであると考えました。
(店内に飾られている絵。安生さんのお気に入り。)
他にも、入居の決断を後押しした考え方がおありで、
「自分がどんな店を作れるのか、見てみたくて。」
こんな考えをもっていたそうです。
たしかにそうだなと。
自分はこうする。というイメージがあったとしても、果たして本当にそれになるかどうか、自分でも分からない。
”とにかくやってみる”は、今まで聞いたことがありましたが、”自分がどうなるか見てみたいからやってみる”っていうのは、初めて聞いたような。
(u-goの入り口。木と黒板がなんとなく懐かしいような、物件の入り口。)
お店ができるまで
賃貸契約の手続きを済ませた安生さん、バーカウンターの骨組みなどの利用できるものは利用しつつも、基本は解体してスケルトンにする計画ですすめていくことに。
解体や電気工事などのプロに任せる部分と、棚や壁面の板張りなどは友人の手を借りながらのDIYで。
3ヶ月ほどかけてお店を作っていったそうです。
(カウンター周りの板張りは安生さんのDIY)
(カウンター上部の板張りもDIY)
「時間はかかったけど、そこまで苦労という苦労と感じることも無く、お店は出来ていきました。」
だそうですよ。
入居してみて
取材時(2017年10月時)は、入居して4年目のu-goさん。
すっかりこの空間にも慣れて、広すぎないのが丁度いいそうです。
1人で切り盛りできるのが、やはり心地よいとのこと。
また、窓が大きくあるのも気に入りポイントのひとつだそうです。
厨房に立っている時間が長い安生さん、この窓があって外を眺めることができるのとそうでないのでは、そりゃある方が良い。
過去にはシェアハウスの住人が、働いてくれていた時期もあるとか。
近いから、よく来てくれるようになって、遂にはお手伝い。
当然、他のシェアメイトも顔なじみだし、自然と寄るようになる。
こんな流れもあったり。
(バーカウンター上部の様子。)
たまにですが、住人全員と大家さんも含めた大人数でu-goを貸し切って、飲み会をしたりすることも。
シェアハウスは日頃のコミュニケーションが大事な要素だと思うので、こういうのがあるのもいいですね。
(u-goを貸し切っての、カマガワリビング住人皆さんの忘年会のヒトコマ)
それから、大家さんや不動産の担当の存在もあっての入居だったと思う。と安生さん。
「自分のことを理解してくれて、いいと思ってくれたから。」
だから入居できたわけなので、説明で理解してくれたことに感謝したい。そんな気持ちをお持ちなんだとか。
最後に、入居当時の安生さん、張り切って窓の外のスペースにプランターを置いて、張り切って木を植えましたが、ちょうど日が当たらなすぎたのか、見事に育たなかったという経験をお持ちです。
木は張り切っていなかったようでした。
あとがき
いかがでしたでしょうか、安生さんのu-go。
20代は東京で飲食の修行。
30歳で宇都宮に飲食店をオープン。
地元に帰ってきた時がちょうど、とあるビジネスホテルがシェアハウスに生まれ変わるタイミングでした。
印象的だったのが、「自分がどんな店を作るのか、見てみたくて。やってみないと分からないじゃないですか。」という安生さんのコメント。
こんな気持ちと、物件が、ちょうど出会ったことによる入居でした。
一般の人はもちろん、シェアハウスの住人も、ちらっと飲みにこれる場所を作ってくれていて、ありがたいですね。
僕もちらっとのみにいったりしています。
(オノガワ)
u-go (ユーゴ)
栃木県宇都宮市中央5-1-8 カマガワリビング 2F
028-614-3304
営業時間:17:00〜
https://www.facebook.com/anjyo.ugo5/
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