東武宇都宮駅南西側にかつて存在した「もみじ通り商店街」。
その界隈に数多ある空き建物たちを紹介するものです。
物件そのものの魅力はもとより、「界隈」を重視し
1物件への入居者だけでなく
その界隈への入居者とゆるやかに繋がりながら成長していけるような
そんな「拡張性」をもつエリアと捉えています。
何と言えばいいのか、、、この辺は中級武家屋敷街だったので
田んぼを開発したような素っ気なさはもちろん無いんですけど
かといって、こてこてに歴史的風情という訳でもなく、
場所も人も建物も、
じっくり生きていきたい人にとっては肌に馴染むというか。
とにかくなんか雰囲気いいんですよ。
ということでMETオフィスもこの通り沿いに移転してきました。
 
そんな「もみじ通り物件」第27段。ミセです。
近くにレコード屋さんやギャラリーハンナ、
マツガミネコーヒービルヂングなどが点在していて、
アパートやマンションの間に
ちょっと文化的でお洒落な雰囲気が混ざっているエリアです。
もみじ通り界隈の面々はこちらでもご覧いただけます。
 
＜物件レポート＞
この物件は正確にはもみじ通りではなく、
市役所前通り沿いにあります。
市役所付近～東京街道まで、西に向かって上っていく坂は、
あずき坂と呼ばれ、かつては宇都宮城に続く古道だったのだとか。
このあずき坂近辺までをもみじ通り界隈と(勝手に)呼んでいます。

物件はちょうど坂を上りきったところ。
築47年、7階建てのマンションの一角です。
白い吹付けの壁。よくあるシンプルなマンションといった感じ。
手前の大きな花壇が印象的です。
2階以降は1R~2LDKの賃貸のお部屋が入っています。
一人暮らし〜夫婦ぐらいの感じでしょうか。

今回紹介する物件はその1Fテナント、マンションの顔になる部分です。
前は居酒屋さんだったそうですが、
完全スケルトンになっているので面影はないですね。（画像３）
この物件はスケルトン渡し、スケルトン返しというルールがあります。

スケルトンインフィルとは耐久性の強いスケルトン（構造駆体）に
インフィル（内装、設備）を自由に入れられる仕組みで、
初めからリノベーションしやすくなっている状態ということです。
内装の解体費用や手間がかからないので、
自分好みの内装を一から好きに検討できるというメリットがありますが、
どんなに素敵に店舗を改装してもここを出るときには
全て解体してから出なくてはいけません。
 
南向きで開口も大きく見通せるので物販にするも良し。
コンクリートの無機質な荒々しい印象って
意外とカラフルな食器や洋服類と相性がいいんですよ。
手前の花壇の植物を増やせば
ちょっとプライベートなカフェやオフィスにも良さそう。

ゆらゆら揺れながら読書できるハンモックカフェや、
ノマドスペースとして使えるブックカフェが1階にあるマンションって憧れますよね。
上に住んでいる方達の気持ちのいい共有部みたいな居場所として
使われるような場所になってくれると嬉しいです。
（森富）