妖怪の隠れ家 |
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■場 所 | 宇都宮市塙田2丁目 |
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■価 格 | 13万円/月 |
■広 さ | 約66.12㎡(約20坪)/階 |
昔々、宇都宮の街中でとある妖怪が退治された。百の目を持つ鬼の妖怪。百目鬼(どうめき)と言ったらしい。
- 繁華街のちょっと外れ。周辺が個性的。
- 要改装。物件としての個性は薄い。
昔々、宇都宮の街中でとある妖怪が退治された。百の目を持つ鬼の妖怪。名を百目鬼(どうめき)と言ったらしい。
今回はそんな言い伝えが残る、百目鬼通りのすぐ南の物件を紹介します。
場所は、宇都宮市中心部。県庁へと続く中央通りの一本東側、八幡山公園通り沿いです。県庁・県立図書館・総合文化センターなど、主要行政施設が集まる、ある意味県の中心部とも言えるエリアです。このエリアにある百目鬼通りは、かつて市役所がこの近辺にあった時代から、飲み屋街として赤提灯が軒を連ね、かなりの賑わいをみせていたそう。そんな百目鬼通りも現在では、大通りや繁華街からは少し外れて、だいぶ静かで落ち着きのある隠れ家的な雰囲気。とはいえ現在でも、宇都宮の中でも知る人ぞ知る老舗の名店がいまなお生き残る宇都宮の穴場のエリア。
建物は、道路に面して建つ昭和43年築の5階建てレトロビルヂング。かつては1階に焼き鳥屋や居酒屋、2階にはヨガスタジオやビデオプロダクションが入り、近年は映画会や展示会の会場としても利用されていました。
まずは、一階部分(2021年入居済み)。
道路に面した奥行きのあるテナントです。いまは先代の居酒屋さんの名残が残っており要改装ですが、解体費用は負担していただけるそう。水回りもまるっと新しくしたいですが、ちょっと独特なレトロタイル(これが噂の百目鬼か?)も目を引くので、やりようによっては器具だけ交換するのも手かも。
そして、二階部分。
こちらは道路に面して大きなガラスのあるテナントです。県の主要施設や繁華街へのアクセスも良いこの場所を、事務所や作業場、アトリエなんかにしてみてはいかがでしょう?道路面はバルコニーにして広場の景色を横目に挟みつつ、仕事に休憩に、なんてこともできるかも。
現状は一、二階のみの募集ですが、
三階以上も応相談で。(5階は昔の名残で防音室になっています。)
そして、実はこの場所が、宇都宮中心市街地をを堪能する中心として、打ってつけの場所なのかもしれません。
徒歩数分で百目鬼通りの名店を巡れ、もう少し足を伸ばせば、オリオン通りで買い物を、餃子通りで宇都宮餃子を、県立図書館でちょっと調べ物を、しまいには八幡山公園でのんびり空を眺めて昼寝したり。レンタサイクルなんかもあれば、もうこの界隈は遊び放題です。
もしもこのビルがゲストハウスだったら、
1階には共用のリビングを兼ねたカフェバー、
2階に大家さんのアトリエ
3、4階に宿泊スペースがあって
5階には貸しスタジオ
なんてどうでしょう?
遠方から来た宿泊客は、チェックインついでに1階でコーヒーを一杯。
近隣を散策しながら、晩飯を求めて、百目鬼通りへ。
百目鬼通りの名店を堪能した後は、5階の貸しスタジオに籠もって真夜中まで楽器を演奏。
両隣は同様にテナントビル。裏はお寺さん。住まう人の少ないエリアなので近隣はお構いなく。
ちょっと早く目が覚めた朝は軽く周辺をジョギングでも。
二荒山神社で清々しい朝を迎えたら、帰って1階のカフェでコーヒーとトーストを。
タイミングが合えば大家さんが近隣を案内なんかしてくれたりなんかしちゃったり。
もっと長く滞在するなら、オリオン通りに、餃子通りに、県立図書館に、八幡山公園に。ビルの屋上でバーベキューなんかもしてみたい。しばらく滞在しても飽きることなく、宇都宮のディープな世界を堪能できる場所になるかもしれないです。
こんな妄想は少しばかり大きな話ですが、実際ここなら賑やかな大通りとはちょっと変わった、少し落ち着いたお店が出せそうです。道路に面してスタンド形式で店を構え、繁華街に向かう人の1杯目に。奥ではしっかり落ち着いてお酒と音楽が楽しめたり。こんなご時世なので、ちょっと外にはみ出して、オープンなテラス席のあるフレンチバーなんてお洒落に決めてみるのもいかがでしょう?周りの雑踏を気にすることなく、店の世界観をしっかり作り込むにはうってつけの場所なのではないでしょうか?
こんな宇都宮の中心にあるビルで、何か面白いこと始めたい方を募集します。
そして百目鬼はのちに改心し、角を折り、爪を捧げた。とも伝えられています。こんないい場所なら、今もまだこの界隈のどこかで、ひっそり暮らしているのかもしれません。