宇都宮市川田町。
旧四号を中心部から南下し一里の交差点を曲がってすぐの場所。
県産材の無垢材が無垢材がふんだんに使われた建物がありました。

無垢材を使った建物自体少ない宇都宮。
そんな中、県産材がふんだんに使われたと聞いたら
製材所の息子としては見に行かない訳にはいかない。

失礼します、、
「えっ？、、蕎麦屋？、、」
と勘違いするぐらい予想以上の木木木。

床、壁、天井、ダイニングテーブル、全部木。。
柱も最近は大壁で中に隠れてしまうので、3.5寸角が多いのに
メジャーを持っていかなかったから正確には分かりませんが
多分6寸の芯壁構造で存在感がやばいことに。

しかも、僕らが扱ってきた物件だと
大体無垢板を使っているのは、昭和に建てられた建物が多いので
断熱とか設備が弱いという弱点がありますが、
この建物は新築。

往かした断熱、複層窓、システムキッチンに1坪風呂。
断熱や設備の弱さは皆無ときた。

大きなリビングに充分な大きさの寝室の1LDK
建具まで無垢材を使うというこだわり。
大工さんが建てたこだわりの貸家というのも頷ける話し。
ちょっと興奮気味に、ほうほうと見て回り

ん？でも待て、、
なんか引っ掛る違和感。

少し冷静になってみて見ると。
違和感の正体が分かりました。
センスがふる...げふんげふん、間取等が若干古風なんです。

例えばA棟。
寝室が玄関の横。
これ絶対、玄関に来客があった時にこたつに入りながら、
手を伸ばしてドア開けて対応できる、昭和の農家スタイル。
逆に一般家庭では玄関脇に寝室でドア一枚隔ててだと少し落ちつつかないかも。
あとキッチンにある収納。
パントリーとして使えるのであればありがたいですが
押入収納なので、少し使い方に迷う。

次はC棟。
大きさ的には全棟58㎡程度なので2LDKも入りそうな面積ですが
1LDKで寝室が10.5畳広過ぎる。それなら2LDKにしてもらった方が
子供部屋も作れてファミリーが入居し易い。

あとこれは個人の感覚ですが全体的にモクモクし過ぎ。
床、壁、天井、全部木だと木に囲まれたい人にとっては大好物かもしれませんが、
全体の色味が似通ってのっぺりしてしまう。

あと外見だけ整っていて、内部の設備は貧弱な賃貸よりはいいですが、
せっかくここまで、こだわったんだから外観ももうちょっとこだわって欲しかった。

いいな〜と思いつつ、
後半は、自分だったらこうしたいとか、小さな子供を持つ親としての
考えを書いてみましたが、少し使いづらいところもあると思いますが、
自然木の温かさを感じつつ、
設備や断熱については不具合無く暮らしたいという方にはオススメ。

ちなみにこれは貸家群で、
A、B、Cと3棟ありますがBは入居済みなので
AとC棟の募集となります。
(中村)