栃木県大田原市狭原(セバハラ)。
7年ぶりぐらいにMET不動産部に大田原市に再上陸です。
大田原と言っても、狭原は旧湯津上村で栃木県唯一の水族館
那珂川水遊園から車で10分ぐらいの所にある立地。
基本田園地域で農家や一般住宅の集落がある地域ですが、
今回の物件はどこかなぁ〜と国道を走っていると、
明らかに、MET不動産部の鼻孔をくすぐる、近代建築の匂い香る物件が、、

聞く所によると、
50年前、石材屋さんが工務店事業に転身して、
建築家と組んで初めて建てた家とのことで、
昔ながらの農家住宅の特性は引継ぎつつも、
現代でも通用する、住まいへの新しい提案を感じます。

ちなみに物件の説明の前に、
この物件は、ただの賃貸として言う訳ではありません。
元々、この地域にお住まいだった農家さんの住宅ですが
今は空家になり10年ぐらい経っています。
そして、この狭原地区も農家の高齢化であったり、後継者不足で
どんどん高齢化が進んでいっています。
そんな高齢化した農村に入る場合、僕も経験がありますが
ただ住むだけではダメで、地域の方にこちらから挨拶に回ったり
地域の活動には顔を出したり、
そういった、ただ住むだけではなく、地域の一員として
この地域で生きていける方を募集します。

住まいだけではなくて、農カフェとかシェアハウスやゲストハウスとして
住居以外のの使用もOKとのこと。

さて、物件ですが
国道から敷地に入り、まずは大谷石のゲートのお出迎え。
シンプルな装飾のないシンボリックな存在感。
今は一部色が塗られていますが、
元々は全て大谷石の素材感が出ていたということで、
その当時の雰囲気も見て見たかった。。

ゲートをくぐると、大屋根のかかった母屋に、
裏には、僕の語彙力不足の為に何と表現したらいいかですが立派な蔵。
他に広い敷地内には納屋が3棟。(内1棟は解体を検討中)

母屋は玄関横に打合せや井戸端会議のできるスペース、
勝手口から土間を通ってお風呂場に直行できる
昔からの農家住宅の知恵はそのままに、
玄関入って大きな吹抜けに、
中廊下が暗くならない様に明り取りのガラスの天窓。
重厚な木サッシに、建物をぐるっと回すウッドデッキ。
今見ても、素敵な家だなと思える設え。

1Fは台所に食堂、茶室に客間。おじいちゃんおばあちゃんの部屋とあと一部屋。
2階はお父さんお母さんの部屋と、子供たちの部屋とお父さんの趣味部屋で
一般の間取り表記で言えば
8LDK＋D(土間)＋K(蔵)＋2N(納屋)ってなりますかね。

母屋は築年数相当の痛みはありますが、
その辺は条件によって、修繕のご相談は出来るとことで、
その辺は、興味を持ってからのご相談ください。

さて、どんな使い方がいいのか、
まず、住居として住む場合
3世代ぐらいで住むか趣味部屋を大きく取る2世帯居住ぐらいでないと
持て余しそうな大きさ。
個人的には2世帯住居＋αぐらいがちょうどいい気がします。
子供が小さくても自宅でお店をするとか、たまにゲストを迎えて宿泊してみたり
裏の畑で取れた野菜を使ってカフェ。
庭も広いから、地域のママさんたちがご飯を食べつつも子供たちを庭で遊ばせたり、
畳の部屋でゴロゴロさせたりしながら、ゆっくりとこの地域に根付いていく。
そんな場所があったら僕は行きたいです。

住むにしても、何か始めるにしても、
地理感も無いし、何が求められているのかも分からないかもしれませんが、
どんな地域なのか、どういう人がいるのか、どういう暮らし方が出来るのか、
大家さんも全部入居者に任せる訳ではなく、
色々相談にはのっていただけるようなので、
自分の暮らしはもちろんですが、
自分の暮らしと地域をひも付けて暮らしたい。何か始めたい。
そんな想いがある方、県北で募集します。
(中村)