ご無沙汰してます、設計部の後藤です。
なかなか土地を扱わないMET不動産ですが、久しぶりに出ました。
設計意欲をそそる、アクロバティックな土地が。
というわけで、僕の勝手な妄想付きで物件紹介します。

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上戸祭の環状線内側に、大塚古墳という古墳があるのをご存知でしょうか。
径53.4メートル、高さ6.2メートルの2段築成の大型円墳、、
とウィ◯ペディアにはありますが、
実際見てみると樹々に埋もれた小高い丘で、どこが古墳なのやら。。
ちなみに日本には16万基以上の古墳があるらしいです。
まぁこの話はあまり関係ないんですが、、
今回ご紹介する土地は大塚古墳のすぐ傍、400坪超えの大斜面です。

土地の第一印象は、野山。
長らく空地だったのか、立派な樹がわさわさしていて、
元気に伸びた雑草に覆われた、広い傾斜地です。
南に面しているので、日当たりもばっちり。
登ってみると、おそらく古墳であろう奥にはより一層深い森が。
振り返ってみれば、道路を挟んだ先にも森、そして空、、
抜けの良い眺望が広がって、まるで山の上のよう。
中心市街地から車で15分くらいなのに、かなり気持ちいいロケーションです。

しかし不動産業界では傾斜地は使いにくい土地で、それで価格も安くなりがち。
だけど、見方を変えれば平らな土地には無いポテンシャルを持っています。
土地を安く買って、その分の費用を建築にまわせば、
傾斜地のポテンシャルを十二分に活かした場所をつくれるはずです。
では、どうやって活かすのか？
ナナメだからこそできるコトについて、ちょっと妄想を巡らせてみました。

・パターンA　「浮かせる」
建物を浮かせることで、傾斜地の見晴らしを最大限活かせると考えました。
南北に抜けのある箱から、南の景色と北の森と両方を独り占めできます。
特徴的なカタチなので、非常に目立つ外観になるでしょう。
贅沢な個人住宅としていかがでしょうか。
 
・パターンB　「沿わせる」
傾斜に沿わせることで、色々な性格の場所がつくれます。
段状に高さの変化をもたせたり、それぞれの箱から見える景色が変わったり。
うねうねさせると、より多様な変化が生まれそうです。
部屋の形がそれぞれ違う集合住宅や、子どもが楽しめる保育園にできそう。
 
・パターンC　「埋める」
地下室は男のロマン。
実現性はちょっと怪しいですが、外観は斜面そのままで地下に広がる空間は体験してみたいものです。
分割して小さな地下空間がいくつか埋まっているというのもまたロマン。
まさに隠れ家な住宅や、個人のサロンなんかもひっそりやれそうです。

・パターンD　「そのまま使う」
A,B,Cと考えて、ふと思ったんです。
別に建物つくらなくたっていいんじゃないかって。
斜面の広場って、楽しいんじゃないかって。
斜面を滑り降りる・駆け上る、上から飛ぶなんてこともできます。
スケボーやBMXのパークとか、公共精神あふれる人は私設公園作っちゃうとか、
樹々を利用してツリーハウスだって作れるかもしれない。
建物をつくらないという選択肢も全然ありです。

…妄想はこのくらいにしておいて。
最後に、この土地は埋蔵文化財の調査が必要になる可能性があります。
ただし、調査が必要なのは建物の基礎が乗る部分だけなので、
たとえばパターンAのように建物を浮かせれば、調査範囲は最小限で済みます。
調査費用を浮かして、その分建物にお金をかけることができるということです。

そんなことも踏まえながら、土地を買う前に使い方やカタチを一緒に考えてみませんか？
当社は不動産と建築設計にとどまらず、使い方の相談から資金計画まで、
「場所づくり」にトータルに関わります。
僕らと一緒に妄想を楽しみ、実現させたい方、ご連絡お待ちしています。

（後藤）