清濁併せ飲め |
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■場 所 | 栃木市万町 |
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■価 格 | -万 |
■建 物 | 見世蔵:85.94㎡。居宅:102.47㎡ |
■土 地 | 341.68㎡ (103.3坪) |
大体の物事には表と裏があります。「文化財」という言葉。確かに素晴らしいのですが、その言葉の裏側に隠されたデメリットも知ってください。そして、果敢に挑んで欲しいと言っている訳ではありません。対処の仕方は心得ている。進むべきイメージは出来ている。そんな方、ご検討ください。
- 登録文化財(見世蔵部分)。栃木市中心部。
- 要大改修。再建築不可。
江戸の後期から明治の初期にかけ、
北関東屈指の賑わいを見せた栃木県栃木市。
昔の見世蔵づくりの商家が今なお多く残り、
「蔵の街」や「小江戸」等と呼ばれている街。
そんな、栃木市の大通り(例幣使街道)沿い。
古い蔵が多い栃木の中でも最古の見世蔵と言われている本物件。
栃木県指定の文化財。
そんな物件ですが、
今回、縁あって新しいオーナーを捜す流れとなりました。
「文化財に住める!?」
「こういうのを待っていたぜ!」
なんて小躍りしている方もいるかもしれません。
ですが、先に言っておきます。
「こいつジャンクです。」
〈物件レポート〉
栃木市内の中商業地に位置する栃木県栃木市万町。
古くは日光例幣使街道の宿場町として栄え、
長い間、栃木の中心地として発展して来た地域。
そんな中にあって中々の存在を醸し出している本物件。
それもそのはず、栃木県指定文化財建築。
1845年 (弘化2年)築。江戸後期の建物です。
築167年いまだ現役です。
ちなみに日本史に馴染みが少ない人の為に、説明しますと。
弘化2年とは
江戸城内筆頭老中だった水野忠邦が解任され隠居した年。
幕末の志士、坂本龍馬はまだ11歳な頃。
そんな時代な建物です。
ウナギの寝床状の敷地内には建物が3棟。
街道側から
・文化財指定見世蔵。
・居住用木造2階建て。
・坪庭の先に木造物置。
見世蔵のみ文化財です。
全体的にジャンクですが、
見世蔵部分は、多少手直しをすればすぐ使える様になるでしょう。
逆に一番奥の物置は、半分崩れてるので解体をお勧めします。
この物件で一番問題は、居住用の木造建築部分。
柱、梁はどうやら無事そうですが、
床は一部抜け。壁には隙間。
水回り等使えるものは一切無いと思って頂いて結構です。
直すなら、一度壊して居住部分は作り直した方が早いのではと思う程。。
しかし、本物件
文化財であるが故の問題が隠れています。
街道沿いの文化財。
こいつがドーンと鎮座しているおかげで、
一度壊すと奥部分は通路幅が取れず、
おそらく再建築不可となります。
当然文化財の見世蔵は壊せませんので、
折角の100坪をこす敷地が、
入口の見世蔵だけになってしまう可能性があるのです。
まあ、モノは考え様。
そして対応の仕方が無い訳ではないですが、
この物件が欲しいという方は、
基本的に、このジャンクな木造2階建部分を直せる方となります。
そして直して使う為に、
「戦い抜く体力」必須になります。
床を剥がし、屋根を補修し、壁を塗る。
文化財部分は行政の監督部署に届け出を出し、
許可を得て、手をかける。
自由気侭に改装はできません。
まぁ、色々大変な思いをする事を覚悟してください。
当然、
良い部分も多くあるので、紹介している訳で。。
江戸から続く、何物にも代え難い、この趣と風格。
間口は狭くても奥に進めば見える意外な庭の開放感。
地方都市ではあるモノの、今なお風情の残る、街の中心。
文化財なのに、うっかり買いたくなってしまう価格。
果敢に挑んで欲しい、と言っている訳ではありません。
むしろ逆。
対処の仕方は心得ている。
進むべきイメージは出来ている。
という方。
ご検討ください。
(中村)
北関東屈指の賑わいを見せた栃木県栃木市。
昔の見世蔵づくりの商家が今なお多く残り、
「蔵の街」や「小江戸」等と呼ばれている街。
そんな、栃木市の大通り(例幣使街道)沿い。
古い蔵が多い栃木の中でも最古の見世蔵と言われている本物件。
栃木県指定の文化財。
そんな物件ですが、
今回、縁あって新しいオーナーを捜す流れとなりました。
「文化財に住める!?」
「こういうのを待っていたぜ!」
なんて小躍りしている方もいるかもしれません。
ですが、先に言っておきます。
「こいつジャンクです。」
〈物件レポート〉
栃木市内の中商業地に位置する栃木県栃木市万町。
古くは日光例幣使街道の宿場町として栄え、
長い間、栃木の中心地として発展して来た地域。
そんな中にあって中々の存在を醸し出している本物件。
それもそのはず、栃木県指定文化財建築。
1845年 (弘化2年)築。江戸後期の建物です。
築167年いまだ現役です。
ちなみに日本史に馴染みが少ない人の為に、説明しますと。
弘化2年とは
江戸城内筆頭老中だった水野忠邦が解任され隠居した年。
幕末の志士、坂本龍馬はまだ11歳な頃。
そんな時代な建物です。
ウナギの寝床状の敷地内には建物が3棟。
街道側から
・文化財指定見世蔵。
・居住用木造2階建て。
・坪庭の先に木造物置。
見世蔵のみ文化財です。
全体的にジャンクですが、
見世蔵部分は、多少手直しをすればすぐ使える様になるでしょう。
逆に一番奥の物置は、半分崩れてるので解体をお勧めします。
この物件で一番問題は、居住用の木造建築部分。
柱、梁はどうやら無事そうですが、
床は一部抜け。壁には隙間。
水回り等使えるものは一切無いと思って頂いて結構です。
直すなら、一度壊して居住部分は作り直した方が早いのではと思う程。。
しかし、本物件
文化財であるが故の問題が隠れています。
街道沿いの文化財。
こいつがドーンと鎮座しているおかげで、
一度壊すと奥部分は通路幅が取れず、
おそらく再建築不可となります。
当然文化財の見世蔵は壊せませんので、
折角の100坪をこす敷地が、
入口の見世蔵だけになってしまう可能性があるのです。
まあ、モノは考え様。
そして対応の仕方が無い訳ではないですが、
この物件が欲しいという方は、
基本的に、このジャンクな木造2階建部分を直せる方となります。
そして直して使う為に、
「戦い抜く体力」必須になります。
床を剥がし、屋根を補修し、壁を塗る。
文化財部分は行政の監督部署に届け出を出し、
許可を得て、手をかける。
自由気侭に改装はできません。
まぁ、色々大変な思いをする事を覚悟してください。
当然、
良い部分も多くあるので、紹介している訳で。。
江戸から続く、何物にも代え難い、この趣と風格。
間口は狭くても奥に進めば見える意外な庭の開放感。
地方都市ではあるモノの、今なお風情の残る、街の中心。
文化財なのに、うっかり買いたくなってしまう価格。
果敢に挑んで欲しい、と言っている訳ではありません。
むしろ逆。
対処の仕方は心得ている。
進むべきイメージは出来ている。
という方。
ご検討ください。
(中村)