＜レポート＞
宇都宮パルコ、二荒山神社から徒歩1分。
その昔この界隈はバンバと呼ばれ、
上野百貨店、仲見世、映画館、おもちゃ屋、西武百貨店などなど、
栃木県民の流行の中心であり、娯楽の中心でした。
その一角で華々しい光を放っていたのが「ばんビル」と呼ばれる複合店舗。
呉服屋、布団屋、人形店、洋食店、化粧品店、和菓子屋などが軒を連ね
そのビルに住居も持っていた旦那衆は権力を持ち、街を支えていました。
しかし栃木県も車社会に移行し、界隈には人通りが減っていきました。
旦那衆も代替わりを迎え、住まいを郊外新興住宅街に変えていきました。
同時に大通りはシャッター通りと呼ばれ始めます。。。
大通り面、１階、街なかといった要素が商業的に有利な状況ではなくなったのです。
しかし、地価は相変わらず栃木県No1の座に残されているので
売るに売れず、相変わらず高い固定資産税を払わされ続けています。
当然、元のお店達も駐車場のある郊外へ出店します。
普通であれば、バンバの店舗を畳み、本店を移すのですが、
まぁ、ほとんどの店舗はそうしてしまったのですが、
まだこの地に居続けて、街を支えていこうという個店が残っています。
しかし大半は空きビルになってしまっている。。。


と、暗い話になってしまいましたが、
要は、立地的ポテンシャルが相当高い場所。
しかし、時代が時代な為、格安で貸さざるを得ない。
そんな物件です。

大通り沿いのアーケード街。
ラーメン屋の脇にある専用階段を上がると、当物件です。
もとは喫茶店かレストランかだったんでしょうか。
テーブルとキッチンが残されています。
というか、全部残されています。
間口が狭く、奥に長い。ウナギの寝床な空間ですが、
北側大通り面が透明ガラス窓になっているため、悪くないです。
奥は暗いですが、店舗だったらむしろ落着いて良いぐらい。

使い方はなんですかねぇ。
場所的には、バーとか。喫茶でも落着いてていいです。
プライベート感のあるお店とかサロンでもいいですし、
オフィスなんていう手も。
あ、改装自由ってことは、シャワー室でも入れてしまえば
住めるじゃないですか。

なんたってパルコ、表参道スクエア、
そして再来年、目の前にできる高層複合施設などなど
上手に利用できそうな状況は揃ってきているハズなんです。
もし万が一、それらが連動して盛り上がってしまった後では
こんな立地にこんな値段で自分の環境を持つことなんてあり得ないんです。
活かし様のあるポテンシャルはあると思います。

ただ難点が。。。
オーナーさんが２階の奥に現在住んでいて
ひとまずその状況で入居して頂くことになるようです。
物件を通過してでないと住まいに入れない為
ん～～～～、、、な条件ですね。