桜の原石｜物件情報｜MET不動産部-栃木の物件案内-

	桜の原石

■場所	宇都宮市松原
■価格	10.5万/月
■広さ	121.50m2(37.5坪）

一見、超単純なただの箱。一見、よくある小型店舗付き住宅。一見、なんてことはない。よく見ると、まじめで堅固な鉄筋コンクリート造。よく見ると、柚薬タイルに歩道庇のレトロな表情。よくよく考えれば、抜群の立地。磨けば光る、そして磨きに耐えうる、良質物件です。

改装しやすいRC造。専用の歩道庇。抜けば天井高い。
改装前提。

当物件、大家さんの一存で貸す事をやめてしまいました。
実はMET主宰＜t＞がオフィスとして考えていたのですが
諸条件が決まり、契約日を迎える直前で
家族会議の結果、そうなったことを知らされ、呆然となりました。

恐らく、ここは道路拡張の計画があります。
実行されれば当建物は取り壊しとなる位置に建ってます。
でもいつ実行になるやら分からない計画です。
そうなったら時期を決めて出て行く、と言っても動かず
その決定をのむしかありませんでした。

よくあることなのですが、現大家さんが高齢の方の場合
そこに居ない（県外にいる）子供世代が
将来相続時に面倒な状況になる事を懸念し、
不動産を放っておくという結論に簡単に至る、というケースです。
「定期借家契約」という手段もとらず、ただ放っておく。。。
何か手を打たないと、こういう利用価値のある建物が
相続時にあっさりと取り壊される流れがとまらなくなってしまうんです。

＜レポート＞
足銀本店のほど近く、桜通りに面する1F店舗+2F住宅の物件です。
この通りには多くの賃貸店舗住宅が建ち並んでいまして
商店街も形成していたんでしょう、
その名残が1片残った歩道庇に感じられます。
そんな賃貸型店舗住宅の中でも、これは珍しい、
鉄筋コンクリート造となります。

これは素材としていいですよ。
中を見ると一見、中途半端な広さの店舗とただのうす汚れた2K住宅。
ひとまず、床壁天井を全て解体してみましょう。
柱梁のハッキリした鉄筋コンクリート造は
構造が素人目に分かり難い木造と違い、壁をガツンと抜けます。
さらに良いのが、床壁屋根はコンクリートでできているので
そこに塗装してしまえば仕上工事完了。
木造の改装ではそうはいきません。
とにかくすごい簡単。

で、このように、それぞれ約35帖ワンルームとなります。

こうしてみてから使い道を考えた方が楽しいです。
とにかく、内部の撤去できるもんを全て撤去して、
壁天井を白ペンキで塗りたくり、スポットライトでも設置すれば80％完了。
そこに家具を置くだけで、もう使えちゃいます。
しかもナマのコンクリートに塗装しただけの風合いと電球の光の組合せってすごく温かい。
こんないい素材、堪りませんです。

: こじんまりの佇まい。歩道庇がうれしい。
: テロテロのタイルがいい。
: 裏手。天井高そうだぞ。
: コンクリート面。このまま見せても面白そう
: 1F。やはり改装すべき。